刻々と進化する業界で、
自らも変化を起こしたい

矢口彩乃 AYANO YAGUCHI

2019年入社
工学部 出身

株式会社牧野フライス製作所
開発本部 商品開発部1

子どものころから
機械の仕組みに興味。
大学も機械工学部に所属

小さいころからものをつくることが好きで、どうやって形にするか考える工程も、実際に組み立てる工程も好きでした。
今でも覚えているのですが、子どものころ、時計にとても興味がありました。時計を見ていると、どうやって動いているのか、なぜ一定の速度で針が進むのか、そういった仕組みが当時の私には不思議だったのです。そのとき感じた「どうして?」「なぜ?」という興味が、私の原点なのかなと思います。なので、ディズニーランドへ行っても、楽しいとか面白いとか思う前に「どうして突然、これが現れたのだろう?」「どうやって見えないようにしていたのだろう?」と、つい裏側の仕組みを考えてしまいます(笑)。
当時から、将来はそんな自分の特性を活かすことができる道へ進むのだろうなと思っていました。大学でも機械の設計を学びたくて機械工学部の工作研究室というところに所属していました。就職活動では、関東圏内で設計業務ができる会社を探していたところ、大学の教授からマキノを紹介してもらいました。
工作機械は研究室にあったので身近に感じていましたし、工作機械というのは機械をつくる機械ですから、まさに子どものころに感じた「どうして?」「なぜ?」という仕組みをつくることができます。実際に社員の方とお話をしていく中で、この会社に入ることでやり甲斐を持って仕事ができると思い、入社を決めました。

機械設計業務を希望し、
マキノに入社。
知識と経験、やり甲斐を深める日々

入社してから1ヵ月程度は全体研修を受け、その後、開発部内の研修を約半年受けました。そこではメカ開発からソフト開発と幅広く学びました。研修後は立形工作機械のメカ開発部に配属になり、先輩のもとで工作機械の基礎を学びました。その後、現在の部署に配属されました。
現在、私が所属している開発部は、立形工作機械を扱っていて、お客様の要望に応じて機械をカスタマイズする特殊仕様の設計や商品の改良、客先対応などを行なっています。特殊仕様の設計はかなり大掛かりなものもあります。例えばお客様の工場の機械を置くスペースが縦に大きかったとします。でも、お客様が求めている機械は横に大きい。そんなときにはお客様の工場のスペースに収まるように、機械の形自体を大きく変更するということも行ないます。他にも、お客様からの「ここがちょっと使いにくい」とか「こうしてくれるともっと嬉しい」といったさまざまな要望に対応するための設計などを行っています。
私自身は主に特殊仕様の設計や商品の改良など多岐にわたって担当していて、最近はカーボンニュートラルに関連する検証や開発を行っています。初めて行なうような検証が多く、検証結果が予想と違うことも多々あります。ですので、機械の仕様書や取扱説明書と“にらめっこ”しながら取り組んでいます。考察と対策を練って目標に向かって着々と進んでいることにとてもやり甲斐を感じますね。
まだまだ知らないことも多く、先輩や上司に助けてもらうことがたくさんあります。現在の目標は、工作機械の知識と経験を増やすこと。今までの業務で関わっていなかった部分は特に知識がないので、これからも経験を多く積んでいろいろな知識を吸収していきたいです。

設計は
パソコンだけでは完結しない。
現場に足を運ぶことが大事

設計も製図もパソコンがあれば作業は終わるのですが、どれだけ図面を上手に書いても現場の方に伝わらない部分が出てきます。なので、製品が出来上がったら工場へ足を運び、必ず実物を確認することを心掛けています。最終的なチェックは設計した自分にしかわからないと思うので、頭の中で考えていたものと実物が違ったということが起きないよう、実物を見るようにはしています。

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工作機械の知識がなくても大丈夫。
マキノには充実した学びの環境がある

将来、工作機械は人が触らないものになると言われています。人が触らなければ事故も起きませんから。ただ、そうなると必然的に設計の責任も大きくなります。人がいない工場で機械が止まったら、あるいは壊れたらどうするのか。考えることは増えると思います。
このように、皆さんが目指す工作機械業界は時々刻々と変化しています。変化に対応するだけでなく変化を起こすためにも、会社に入ってからも学び続けることが必要です。その点、マキノは新人研修が手厚いと思います。開発で必要なスキルの研修はもちろん、他部署の研修も受けることができます。研修で基礎からしっかり教えてもらえるので、工作機械について知識がまったくない方でも安心して入っていただきたいです。
マキノにはリラックススペースなどもあり、社内外の人と話しやすい環境があります。私も先輩や同期とちょっとした息抜きに使っています。少しでも興味がある方は、一度工場見学に来て雰囲気を見てもらいたいです!

※掲載内容は2023年3月インタビュー当時のものです。

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