ものづくりの楽しさを
もっともっと突き詰めたい

村下伊代称 IYONA MURASHITA

2014年入社
高等専門学校機械工学科 出身

株式会社牧野フライス製作所
生産本部 調達部
厚木機械課

実家はサラブレットの生産牧場。
そんな私がマキノに入社した理由

私は北海道・浦河町の出身で、実家はサラブレッドの繁殖をする牧場を営んでいます。15歳になったとき、両親から「家を出て、世界を見てきなさい」と言われました。まずは一人で食べていける人間になって、それでも牧場をやりたいなら帰ってきなさいと。私は4人きょうだいですが、みんなその教育方針にしたがって外の世界へ飛び出していきましたね。
さあ、どうしようと思っていたところ「高専って面白いらしいよ」という話をたまたま聞きました。高専なら一人で食べていける技術が身につきそうだし、とりあえず行ってみようという軽い気持ちで入学を決めました。そこでの出会いや経験したことがきっかけで工作機械業界を目指すようになったのです。
実際、高専に入って実習工場へ自由に出入りするようになってから「工場って楽しいな」と思うようになりました。技官の先生がユニークな人たちばかりだったのです。空き時間に旋盤を使って自分のクルマの部品をつくったり、絶対に抜けない嵌め合いの部品をつくったり、自分の道を極めようとしている姿を見ているうちに私も工場で働きたいと思うようになりました。
マキノに入社を決めたのは、卒業研究の実験で使っていた機械がマキノのフライス盤だったことがきっかけです。安直かもしれませんが加工実験ができるくらいの優秀なマザーマシンをつくっているのだから、ここなら間違いないだろうと思ったのです。また、地元の北海道を飛び出してみたいという思いもありましたね。

最初の配属先は主軸頭組立課。
今では多くの女性が活躍中

私が入社して最初に配属されたのは主軸頭組立課という部署でした。当時、女性の現場作業者は珍しかったのですが、皆さんフレンドリーで温かく育ててもらいました。組立の基本や組立図・部品図の解釈、工具の使い方、クレーンを使ったものの吊り方。社会に出てよちよち歩きだった自分をここまで成長させてくれたことに今でも感謝しています。
現在、現場を歩いていると女性の数もかなり増えました。女性がかっこよく機械の上に登って作業していたりして「ああ、時代は変わったのだな」と感じます。
私はその後、生産技術課に移動したのですが当初はそこでも組立に特化した仕事をしていました。組立が使いやすい治具をつくったり、ソフトを改造したり、組立手順書を作成したり。「ここに吊り具がついていると、もっと楽な姿勢で作業できるのに」ということなど、組立が望んでいることを開発との間に立って実現する縁の下の力持ちのような仕事でした。
その後、同じ生産技術の中でも機械加工に特化したチームへ異動になりました。社内で加工する部品をどんなプロセスで加工するのか、何を準備して何を買わないといけないのか。そもそも本当に実現可能なのか。今までとは畑が違いすぎて毎日が勉強の日々でした。

マキノでは学び続けること、
わからないことは
すぐに聞くことが大事

当時の私は新人に戻ったみたいに「これはなんですか?」「どうしてこうするのですか?」と、ずっと聞いて回っていました。実際プログラムを習ったのは新入社員研修のときくらいで、ここでようやくきちんと勉強する機会を得たのです。大変でしたが、だからこそ成長することができたと思います。今では準備から完成まですべての工程が魚の骨(フィッシュボーンチャート)みたいに頭の中で可視化できるようになりました。
調達部厚木機械課加工プログラムチームという部署に異動してからは、加工部品を固定するための治具設計や加工部品を削るための工具選定、加工プログラムの作成などを行っています。
現在、工場が再編を行っていて、古い機械から新しい機械へ、具体的には単体機からシステム機、つまり1台の機械で動かしていたものを何台もの機械を並べて自動化するやり方に切り替えています。そのために加工プログラムを変更したり、治具を設計変更したりなど、事務所と現場を行ったり来たりする毎日です。大変な仕事ですが、実際に自分が担当した治具で部品が加工されているのを見ると達成感がありますね。
とはいえまだまだ勉強不足なので、最近は新入社員と一緒にNC(Numerical Control)を学ぶ「NCスクール」に週2回通っています。このスクールは機械課が独自に行っているプログラムで、こうした学びの場を与えてくれる環境には感謝しています。

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イチからものをつくる楽しさを
共有できる方と一緒に働きたい

就活生へのメッセージとしては、イチからものをつくることが好きな方に来てほしいです。もともとあるものを改造するのも楽しいですが、イチから自分でつくると、つくったその先にまた新しいものが見えてくるのです。これはやってみないと分からない楽しさだと思います。この楽しさを共有できる方と、ぜひ一緒に働きたいですね。

※掲載内容は2023年11月インタビュー当時のものです。

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