お客様の声に応えられる
研究者になりたい
小野寺浩樹 KOKI ONODERA
2021年入社
工学研究科 出身
株式会社牧野フライス製作所
カスタマアプリケーションセンタ(CAC)
加工技術開発部 研究グループ
お客様と直接関わる仕事がしたい。
設計からユーザー支援へ志望変更
私が所属するカスタマアプリケーションセンタ(CAC)は、工作機械のユーザーを技術的に支援するための部署です。購入を検討されているお客様にマキノの技術をご紹介します。そのため展示会で実際に機械をご覧いただくこともあります。また、ご購入されたばかりのお客様には、操作説明だけでなく立ち上げ支援も行っています。すでにマキノの機械を使われているお客様には、こんなことで困っているとか、こんな加工をしたいといったご相談やお問い合わせに対応しています。
部署名のカスタマアプリケーションセンタは、「カスタマ(お客様)のための部署」というメッセージが込められています。お客様目線に立ってお客様のご要望に応え続けることが自分たちの使命ですね。
マキノは入社するときに希望部署を聞かれるのですが、加工技術(現CAC)で働きたいと伝えました。学生時代は設計の仕事に興味を持っていました。でも、ある工作機械メーカーのインターンシップに参加したとき、たまたま加工技術の仕事に触れる機会があったのです。お客様から直接、こんな加工をしてほしいと頼まれ、その検証を担当しました。そのとき、お客様の声を直接聞けるのはすごくいいなと思ったのです。それがきっかけで設計から加工技術の支援ができる仕事へ志望を変えました。
企業での研究の面白さと、
CACで働く醍醐味を実感
私のいる基礎研究チームは、CACの中でも研究開発寄りのチームです。お客様の「こんなことで困っている」「こんなことをしたい」といった声をもとに、開発本部と連携して新製品や新機能を研究する仕事です。社内のみならず、他の会社や大学の研究機関と連携することもあります。
私は今、新商品開発のための基礎検証に取り組んでおり、最新の技術を調査するために、展示会やメーカーへ積極的に出張もしています。これまで大阪、京都、長野など、全国いろいろな場所へ行きました。社外への技術調査の結果をもとに社内で検証実験を行っています。
正直、学生時代で研究はもう終わりだと思っていましたが、今も研究が続いています。企業での研究は学生の研究とは違う面白さがあることに気づきました。実用的な研究と言いますか、例えば消費電力をできるだけ抑えたり、サイズを小さくしたり、商品化するための制限が加わってくるのです。どうすれば購入いただけるか、使っていただけるかを考えることが、とても楽しいです。
また、私たちの部署では若手社員を中心に1週間ごとの当番制でお客様からの電話対応をする業務があります。マキノの機械を使っている工場の方から「こういうアラームが出ているが、どうすればよいか?」というような問い合わせが来るのですが、新人のころは全然わからなくて。自分なりに調べて、先輩たちに聞いて、頑張って理解してそれを説明するのですが、大切なお客様だから失敗は許されないと思って最初はすごく緊張しました。でも、お客様の生の声を聞いて一緒に解決していく経験はとても貴重です。「直ったよ、どうもありがとう」と声を掛けられると本当に嬉しくて。これこそCACで働く醍醐味だなと思っています。
かけがえのない仲間がいて、
得意分野を伸ばせる環境が魅力
マキノに入って良かったと思うことは、いい人たちと出会えたことですね。人間関係には本当に恵まれているなと思います。特に社員寮時代の同期は、かけがえのない仲間です。学生時代のクラスメイトのような、なんの気兼ねもない関係ですね。寮にいたころは会社まで新入社員専用のマイクロバスで移動していたのですが、まるで修学旅行のバスの中のような雰囲気でした。毎日くだらない話をしていたのが思い出深いですね。今はみんな寮を出てバラバラの場所で働いていますが、休みの日にはよく集まってお酒を飲んだりしています。
今後の目標は、一人の研究者として自分の興味と企業の利益を両立した研究テーマを持てるようになりたいです。それがどんなものかは具体的にはまだ見えていません。でもマキノで働いていれば必ず何か見つかると思うのです。同じチームの先輩もプロフェッショナルな方ばかりで、それぞれ自分の得意分野を持っています。その得意分野をずっと伸ばしていける環境なので、私もいずれは独自のテーマを見つけたいと思っています。
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