最後の組立と精度調整。
責任も充実感も半端ない
谷迫哲哉 TETSUYA TANISAKO
2018年入社
工業高校機械電機科 出身
株式会社牧野フライス製作所
生産本部
厚木A組立課
環境や人とのつながりが引き寄せた
マキノへの就職
私の場合、高校を卒業してすぐにマキノに就職しました。高校時代は機械電気科で主に機械を学んでいたので、実習で旋盤やボール盤を学んでいくうちに工作機械に出会い、興味を持ちました。工作機械は学べば学ぶほど魅力があります。もっとも惹かれたのは、工作機械が機械のもとになる機械であるところ、いわゆる「マザーマシン」であるところです。人の手ではとうてい不可能なレベルで細かく正確に金属を削ることができるのにも驚きました。
また、自分が育った環境も多少影響しているかもしれません。父が大工をしているので、小さいころから木材を削る機械が身近にあったのです。もちろん、工作機械は木よりも硬いものを削るのですが、そのころから機械自体への興味が醸成されたのかもしれません。
工作機械業界の中でマキノを選んだのは、自分がいちばん信頼している人が「マキノがいいんじゃないか」と勧めてくれたからです。高校時代、野球部に所属していたのですが、そのときの監督です。「信頼できる大人である監督が言うことに間違いはない」と高校生の私は素直に思いました。それでマキノに就職することに決め、生まれ育った鹿児島から上京してきました。考えると、環境や人とのつながりでここ(マキノ)にいるということを強く感じます。
他にはない大きなやり甲斐がある
工作機械の組立業務
私は現在、マキノの主力製品のひとつである立形マシニングセンタを組み立てて出荷できる状態にする、いわゆる組立業務を担当しています。いくつかのプロセスがある組立の工程の中でも、私が担当しているのは最終工程です。ある程度、機械の中身ができ上がったものにユニット品を組み込み、精度を調整し、外観となる板金を取りつけ、完成したものを出荷する。ざっくりですが、この一連の作業を最初から最後まで担当しています。
自動車などの場合、ライン作業が多くなると思いますが、工作機械はゼロから完成まで一人で組み立てることができるようになります。複数の工程で機械をつくり込んでいきますが、それぞれの工程で要求される技能やスキルがあり、それらを習得していくことで一台の機械のすべての工程を担当することができるようになる。そこに工作機械の組立ならではの大きなやり甲斐があると思っています。
マキノの信用に関わる最終工程。
小さなミスも見過ごさず、
送り届けたい
中でも特に重要なのは、精度調整ですね。機械が数ミクロン単位に正確に動くように調整をする作業なのですが、工作機械の精度がお客様の加工する製品の出来に反映されるので、一番気を遣う大切な工程です。
初めのころは、ねらい通りに精度が調整できずに、何度もやり直すこともありました。でも、最近では作業が上達して設定時間よりも短い時間で作業を終えることができるようになりました。腕が上がっていることが具体的にわかるので、もっと頑張ろうと思えますね。
また、付属品に不備があったり、板金に傷がついていたり、どれだけ気をつけていてもミスは出てしまうものですが、それがそのままお客様のもとへ出荷されてしまったらマキノ全体の信用に関わってきます。ですから、どんな小さなミスも見過ごさないよう、緊張感を保って仕事をするように心掛けています。
その一方で、責任が大きい分、喜びも大きいと感じています。自分の手で仕上げた完成品をお客様の元へ送るときは充実感でいっぱいになります。これからも最終工程としての責任を持って、お客様がマキノを選んでよかったと思っていただける製品をつくっていきたいです。
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