済藤貴大TAKAHIRO SAITO

済藤さんがマキノに入社したきっかけを教えてください。

大学3年生の秋に、ゼミで開催されたOB・OGによる就活ミーティングで、マキノの営業の先輩に会社説明を聞いたことがきっかけです。正直、就職先として工作機械業界は考えていなかったのですが、さまざまな業界の有名企業と関わるチャンスがあること、世の中のトレンドをいち早くつかめること、モノづくりの最上流であること。こうした魅力に、学生ながら強く惹かれました。就職するならば「この業界だな」と直感的に確信しました。

マキノの営業とはどのようなお仕事なのですか？

私が所属している国内営業部は、国内のお客さまへの工作機械やソフトウェアの提案、納品、その後のサポートに至るまでの総合的な窓口になります。私は埼玉県の大宮営業所に勤務しており、埼玉県と茨城県のお客さまを担当しています。
営業の仕事は、お客さまから日々の仕事における課題を聞き取り、提案内容を考えることから始まります。ですが、お客さまは私よりもその道のプロです。さらに、工作機械は高価かつ生産財なので、会社の将来を左右しかねない決断をしていただくことになります。
ですからお客さまは、真剣に私にぶつかってきてくださいます。中途半端な提案は相手にされませんし、難易度の高い要望も少なくありません。そうした高いハードルを乗り越え、お客さまの満足する商品を納入することができ、お客さまに「ありがとう」と言っていただけたときは、頑張ってよかった、また頑張ろうと思えます。この「ありがとう」が、仕事のいちばんのやりがいで、自分はお客さまの満足した顔を見るために頑張っているのかなと思います。

営業の仕事をするうえで、もっとも大切にしていることを教えてください。

会って話すことです。今はメールをはじめ連絡手段はいくらでもありますし、コロナ禍を経て、オンラインミーティングも当たり前になりました。そんな時代に、非効率だと思われるかもしれませんが、お客さまのリアルな声は担当営業の自分にしか知りえないんです。
営業は自分だけで解決策を生み出すことはできません。関係部署の協力がどうしても必要です。関係部署にお客さまのリアルな声を正確に届け、よりよい解決策を引き出すには、お客さまと会って話すことが欠かせないんです。

やはり人間関係が重要なんですね。

それは先ほどもお伝えしたように、非常に高価な生産財を扱っていることが大きいと思います。何百万円、何千万円もする商品を、ウェブで気軽に買う人はいませんよね。お客さまとは早くて数か月、長くて数年、何度も顔を合わせてやり取りして、ときには怒られたりしながらも信頼関係を築いて、ようやく納品まで至るんです。
その意味では、ある種、泥くさい一面もあります。ただその過程を経てお客さまとの間に積み上げていった信頼関係は、他では代えがたい喜びを手に入れることができると思います。

済藤さんの将来の夢や目標を教えてください。

日々の営業活動の中で、お客さまのさまざまな声を聞くうちに、そこには共通した悩みや要望があることに気づきました。そして、その悩み・要望が、市場において潜在的な需要になっているのではないかと思うようになりました。将来的には、その需要に応えうる機械やオプションを、企画・プロモーションできる人材になれたらと思っています。
しかし、今の自分では、圧倒的に実力不足、勉強不足だと痛感しています。ですから今は、現場のお客さまのリアルな声を聞き、一つひとつていねいに提案を行なうことが大切だと考えています。少しずつステップアップしていけるよう、埼玉県・茨城県という地域で日々、勉強させていただきながら、頑張っていきたいです。

※掲載内容は2023年3月にインタビューしたものです。