高野裕貴YUKI TAKANO
株式会社牧野技術サービス
グローバルパーツセンタ 企画・推進室
現在のお仕事について教えてください。
いま所属しているのは、「全世界保守部品供給戦略の立案」という大きな課題の元に昨年設立された、新しい部署です。全世界の保守部品を最短納期でコストをかけずに、正確に届けることがミッションとなります。
当社は国内にベースとなる倉庫を持っていて、国内外の関連会社にもそれぞれ倉庫があります。各国のお客様に、国内の倉庫から出荷した部品を関連会社経由でお届けしていますが、物流間のコストをなるべく削減するために、グローバルな視点で在庫の最適な配分を考えるセクションです。
「全世界の保守部品を最短納期でコストをかけずに正確に届ける」ミッションとは、具体的にどの様なことをされているのでしょうか?
在庫する部品の種類、数を最適化して、極力自働で部品を出荷することです。
自働化するために私がいまメインで取り組んでいるのが、倉庫の全自働化です。大きな部品はすでに神戸の倉庫でフォークリフトを用いて自働化していますが、私が進めているのはより小さな部品を、ヒト型のロボットで自働化しようというものです。そのための検証や実証実験を、小規模な倉庫で行なっている最中です。
そのため2019年度は、世界中どこへでも簡単に展開できるようなロボットピッキングシステムの構築に取り組んでいます。ロボットなどの自働化の設備は、フレキシブルで、低コストで、どこへでも簡単に設置できることが条件となります。
ロボットが箱を作り、倉庫内で必要な部品を棚からピックアップし、箱に仕分けをし、発送するまでを行う。この一連の作業をできるように、仕様やプログラムなどを整えています。ロボットにはカメラを搭載し、部品の形状やコードを認識させます。メインコンピュータとのデータのやりとりでさまざまな作業を行うのですが、ロボットは型通りの判断しかできませんので、多少曖昧な情報でも瞬時にジャッジできる人間というのは、改めてすごいなと感じますね(笑)。
アマゾンなど流通会社などでは、既に倉庫での自働化が実現されていると聞きますが?
そうですね。ただ、流通会社の倉庫とは異なり、実はメーカーにとって倉庫は本来、「存在すること自体、ベストな状態ではない」ものです。倉庫はサービス用の部品をストックしている場所ですが、機械が故障することを前提として部品を在庫する倉庫が存在することはけっして最善とはいえないと思います。しかし、現実的には製造されてから30年以上稼働している機械が多くあり、大小さまざまな部品を広範囲に在庫することが求められます。10年以上在庫する部品があることも流通会社と異なるところです。
メーカーの倉庫ならではの課題があるのですね。目標とする全自働化への道筋は、もうかなり見えてきているのでしょうか?
当社に限らず、物流の部分ではまだまだこれからです。だからこそ、世界的にも先進的な試みでもあり、必要性も高い仕事ですので、とてもやりがいを感じています。
まず短期的には、先に挙げた倉庫の中小物部品の全自働化を実現することを目指しています。長期的にはベース倉庫の全自働化と、それを世界へ展開することをやり遂げたいですね。もちろん、まだまだ解決しなければならない課題も多いです。例えば、現在は大型の部品と中小部品は異なる自働化のシステムを走らせているわけですが、将来の出荷段階ではこの2つを統合して"大きな自働化"を行う必要があります。同一のお客様に複数の発送をしてコストや労力の部分でご迷惑をお掛けするわけにはいきませんので、今後は必ず克服しなければいけないテーマです。なかなかハードルが高い課題で苦労の連続なのですが、同時にチャレンジする楽しさも実感しています。
全自働化がなされたその先には、どんな未来が待っているでしょう?
全世界で効率化を図れれば、トータルでは膨大なコストと時間、労力を削減できることになります。そこで生まれる余裕をよりクリエイティヴな部分に向ければ、個人も会社もさらにステップアップできるはずです。人間の創意工夫は、けっして自働化はできないものなのですから。
課題の克服に向けチャレンジし続ける高野さん。学生の方にお伝えしたいメッセージはありますか
そもそも私が、マキノを知ったきっかけは企業合同説明会でした。私はなるべく広い範囲で機械に関わりたいと思っていて、保守という仕事に興味を持ちました。グループの中でも牧野技術サービスは、機械の保守だけに特化した会社です。マキノはそれだけ保守の重要性を意識している会社だと感じましたし、保守サービスは常に機械に触れていられる先端の仕事だとも感じました。実際、いま先端の仕事にも取り組ませていただいています。
その当時と比べても世の中は動き続けていて、私の業務に限らないと思いますが、実際の仕事では多種多様なことが要求されます。毎日が勉強であり、日々吸収していかなければあっという間に置いていかれてしまいますので、常に向上していきたいと考えられる人が求められていると感じます。特に当社では、機械全体を相手にするゼネラリストであり、同時に特定の専門分野に秀でたスペシャリストでもあることが求められます。そんな志のある、広い視野を持った方と一緒に仕事をしたいですね。
※掲載内容は2019年2月にインタビューしたものです。
Working at Makinoマキノで働く人たち
※所属部署などは撮影当時のものです。
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村下伊代称
IYONA MURASHITA
株式会社牧野フライス製作所
生産本部 調達部
厚木機械課
加工プログラムチーム -
平野舜也
SHUNYA HIRANO
株式会社牧野フライス製作所
LASER事業部 営業技術部
加工技術開発課
加工技術開発チーム -
小野寺浩樹
KOKI ONODERA
株式会社牧野フライス製作所
カスタマアプリケーションセンタ(CAC)
加工技術開発部 研究グループ
基礎研究チーム -
福元僚
RYO FUKUMOTO
株式会社牧野フライス製作所
開発本部 商品開発部2
C198グループ
新機種検討担当 -
佐々木累
RUI SASAKI
株式会社牧野フライス製作所
生産本部 組立工場
主軸頭組立課
主軸組立チーム Aライン -
近藤葉月
HAZUKI KONDO
株式会社牧野フライス製作所
生産本部 調達部
ユニット調達課
厚木外注・ユニットチーム -
谷迫哲哉
TETSUYA TANISAKO
株式会社牧野フライス製作所
生産本部
厚木本体組立二課
D/V 組立チーム Aライン -
伊藤暢起
NOBUKI ITO
株式会社牧野フライス製作所
LASER・EDM事業部
LASER営業技術部
アプリケーション課
アプリケーションチーム -
櫻井彩乃
AYANO SAKURAI
株式会社牧野フライス製作所
開発本部
M1(V,iQ)開発部
V グループ -
田上裕登
HIROTO TANOUE
株式会社牧野フライス製作所
生産本部 生産技術部
生産技術三課
専用機開発チーム -
済藤貴大
TAKAHIRO SAITO
株式会社牧野フライス製作所
営業本部 国内営業部
東日本セールス2課
大宮営業所 -
徐陽
Yang Xu
株式会社牧野フライス製作所
開発本部 厚木V開発部
V2グループ -
中野佑紀
YUUKI NAKANO
株式会社牧野フライス製作所
S.I.T.本部 S.I.T.セクション
S.I.T.グループ S.I.T.チーム -
谷公美
HITOMI TANI
株式会社牧野フライス製作所
営業本部 営業企画部 -
ラミル・アブドラ
RAMIL ABDOUALLAH
株式会社牧野技術サービス
フィールドサービスセンタ
海外サービス部
プロダクトサポートグループ
欧米課欧米チーム -
辛島紘子
HIROKO KARASHIMA
マキノジェイ株式会社
加工技術部
第1グループ 第2チーム -
古川大樹
TAIKI FURUKAWA
マキノジェイ株式会社
加工技術部
第2グループ 第3チーム -
篠崎優
YU SHINOZAKI
株式会社牧野フライス製作所
EDM R&D本部 技術部
NC装置課 ワイヤ放電チーム -
山田茉央
MAO YAMADA
株式会社牧野フライス製作所
営業本部 国内営業部
金型プロジェクトセールス課 -
津田晋平
SHIMPEI TSUDA
マキノジェイ株式会社
国内営業部
国内東部営業グループ
東部セールスチーム -
益田明彦
AKIHIKO MASUDA
株式会社牧野技術サービス
フィールドサービスセンタ
テクニカルサポート部
企画グループ 企画チーム -
高野裕貴
YUKI TAKANO
株式会社牧野技術サービス
グローバルパーツセンタ
企画・推進室 -
松下左京
SAKYO MATSUSHITA
株式会社牧野フライス製作所
S.I.T本部